今回は、会話応用力を伸ばす暗記のやり方について、考えてみました。
会話力を伸ばそうと英文を暗記しようとしますが、そのまま、まるごと
覚えるようなやり方をする人がいます。
以前にも述べましたが、文章を作っておいてそれをそっくり暗記して、
英会話レッスンでそのまま使おうとすると、どうもぎこちない結果にな
ることがありました。
なのでまる暗記というのは、決して良くはないと思うようになりました。
英語勉強を始めた頃はまる暗記も必要だと思いますが、徐々に自分の実
力が上がってからは、会話の応用力を伸ばすような暗記の仕方を心掛け
るようにしてきました。
そのやり方を書くに当たり、まずは英作文の手順について考えててみま
した。
■英文を作るときの手順英文を構成するときの考え方は、とても論理的でシンプルだと思います。
一つの例を上げて説明をしてみたいと思います。
英 語:
I was reading a book which my father gave me yesterday.日本語: 私は、昨日、父がくれた本を、読んでいました。
この英文を作るときの流れとしては、
1)まず結論を述べる ⇒ 私は読んでいた →(何を?)と考え 2)へ
I was reading
2)「何を」を説明する ⇒ 本を →(どんな本?)〃 3)へ
I was reading / a book
3)「どんな本」を説明 ⇒ 父がくれた →(いつ?)と考え 4)へ
I was reading / a book / which my father gave me
4)「いつ」を説明する ⇒ 昨日 →→→ 終了
I was reading / a book / which my father gave me / yesterday.
まず結論を先に話し、
そこに生じる疑問に対してその内容を説明し、
更にその説明に生じた疑問に対して、その内容説明を追加していく
・・・という構成なのです。
この文章構成の考え方が身に付けば、スピーキングもリスニングも、
伸ばすことができます。
■大事なこと英会話をするときに大事なことは、英文を頭の中で最後まで作ってから、
話し始めるのではないということです。
「私は読んでいた」という結論を、まずサッと言います。
そして、「何を読んでいたのか」を考えることが大切なのです。
そのような考え方をしながら、内容を追加して文を作っていくようなや
り方をしなかったなら、英会話は上達しません。
■会話の応用力を伸ばす暗記方法前置きが長くてすいません。ここでようやく応用力を伸ばすことのでき
る、暗記のやり方についてです。
上の英作文のやり方を理解して、会話応用力を伸ばすやり方を整理する
と、「意味のあるフレーズごと」に覚えるべきだと思っています。
まずS+Vの結論を話し、そのあと少しずつ内容を補足していき、文を
完成させました。そのことから、応用力を伸ばす暗記のやり方としては、
意味のあるフレーズごとに、覚えていくべきだというふうに考えていま
す。
「
文型(文頭)」「
副詞」「
フレーズ」「
時/場所の表現」「
接続詞」
・・など。
それらを効率良く覚え、また覚える途中でも実際の会話で使い練習でき
できるようにするため、会話補助シートを作ってやっています。
各エッセンスだけを整然と並べておき、その時々に臨機応変に組み合わ
せて話せるようにするためです。そうやって使いながら覚えていけるよ
うにするのです。
それらを並べて 大きな一枚の一覧表 にして、すぐに必要な部分が眺め
られるようにしたものにするのが良いでしょう。
テーマ毎に1枚作っても、重ねて束ねるのではなく、良く使うシーンご
とに横に並べて貼り、一目で全体が見渡せるようなものにするのが良い
と思います。
いつもそれを横目で眺めながら、臨機応変に会話を組み立てて、スムー
ズでリズムの良い会話ができるように練習をしています!
★
会話補助シートの例
- 関連記事
-
スポンサードリンク