とにかく相手の彼女は、話をすることに飢えていたような感じでした。
日本に来てたまたまかも知れませんが、英語の通じる人にほとんど会わなか
ったようでした。
話せる人は一杯いるのだけど彼女が話しかけた人は、話せない人ばかりだっ
たのだと思います。
カタコト英語での通じない会話を何度も続けることで、少しずつフラストレ
ーションが溜まっていたのでしょう。
とにかくこちらが近くに行って英語で話かけたとき、
「やっと普通に話せるようになった。あーうれしい!」
という感じでした。
少し深読みかもしれませんが・・・。
■中国の英語事情わたしはかつて中国に滞在していたときに知ったのですが、中国は日本以上
に英語が通じない国でした。
日本のようにカタコトならとか、少しだけならとか、話せないけど興味があ
るのでチャンスがあったらトライしてみたいなどということは、まったくあ
りませんでした。
話せる可能性のある人は、都会の大学を出たばかりの若い人だけでした。
それと3つ星以上のホテルには、話せる人が必ずいましたが。
そういう中で上海は別でした。日本人も多いし欧米人も多かったですね。
かなりの場所で日本語が通じますし、多くの場所で英語も通じていました。
ビジネスの世界では海外の会社が多いため、英語を話せる人が多かったと思
います。
彼女はそういう上海の出身で、とてもきれいな英語を話していました。
ネィティブのアメリカ英語のような感じで、とてもハキハキしていて、アク
セントもクリアで、わかりやすかったです。
■一杯飲みながらの会話「今回の旅行の目的は何ですか?」
「観光です」
「一人で来たのですか?」
「そうです。よく一人で旅行します」
「海外旅行はお金かかるけど、あなたはお金持ちですね」
「そうではありません。わたしは自分の給料の多くを、海外旅行に使っ
ているだけです」
「日本人は家電製品を買ったり、車を買ったり、家を建てたりしますが、
わたしはそのお金を海外旅行に使っているのです」
「今回は何で日本を選んだのですか?」
「日本は自然環境が良いので、自然の中で行きたかったからです」
「何か予定はあるのですか?」
「明日、富士山に登りたいと思っています」
「今来ている服は軽装だけど、富士山に登るのならもっと厚い服が必要です」
「わかってます。だからジャケットを持ってきています」
「海外旅行では、どこへ行ったことがあるの?」
「韓国、シンガポール、フィリピン、台湾、ドイツ・・」
「1年に1回くらい行くのですか?」
「そうですね。平均1年に2回です。今年は2回目です」
・
・
・
「宴もたけなわですが・・」とはもちろん言っていませんが、11時に近づ
き店の人はマスター一人となったので、精算することにしました。
わたしと同僚のお勘定は約8,000円。彼女は1,000円でした。
あれっ、店のマスターがかなり便宜はからってくれたような・・・?。
■そしてカラオケへ精算するときに、このまま終わるのはもったいないので、
「もしも良かったら、是非、カラオケへ行って一緒に歌を歌いませんか?」
と言うと、すぐにOKの返事。
タクシーつかまえて一番近くのカラオケBOXまでと言って移動。
約5分後に到着してBOXの中で。
中には日文だけではなく中文の歌も多数入っていて、日本の歌と中国の歌を
入れ乱れて歌いました。わたしも久しぶりに中国の歌を一緒に歌いました。
とにかくすごくのっていました。手拍子はするは、拍手はするは、体全体で
リズムを取ったりして・・。
しかしその姿を見て、心の中では
「海外から女性一人で来て、たまたま親切そうに見える二人の男性相手に、
タクシーに乗ってカラオケへきて、狭い部屋の中に入るとは・・・」
「自分が相手の立場だったら、きっと警戒して一緒について行かないけど、
余程度胸のある女性なんだろうか」
などとと思ったりしました。
我々二人は、人の良い天使のような安全牌に見えたんでしょうね!
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